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「幸せの国」デンマークの教育の秘訣、ペタゴーとは

一般社団法人DAKKO さんが主催の勉強会が、
文京区の交流拠点フミコムで開催されました。

デンマークが「幸せな国」と言われるようになったのは、国家をあげて、子どもをはじめとした教育に力を注ぐようになったから。

ナポレオン戦争を乗り越えたデンマークは、
1824年に国家破綻を宣言し、そこから再スタートを切ることになりました。

森の幼稚園へ保育実習(サノさん)

9回にわたる保育実習の経験をご講演。

ペタゴーとは

小学校でも幼稚園でも、先生とペタゴーが一緒に子どもに向き合っている。
学童など、子どもを保育する施設にはペタゴーの設置が義務付けられている。

ペタゴーとは、子ども一人ひとりを見ることができるプロ。
国家をあげて、自分を大切にできる子どもを育てている。

ペタゴーを目指す方の視察

デンマークでペタゴーを目指している方の視察を受け入れたことがあり、
日本の保育記録の仕組みが素晴らしいと褒められた。

日本は手書き、万が一消えてしまったときにたいせつな情報を残すことができる。
日本の交換日記のような保護者と保育者とのやり取りが、いいと評価。

その他

  • 日本の保育室はすごくきれい。
  • 食後きれいになっている。
  • 洋服を自分たちでたたむことができる。
  • 日本とデンマークの保育環境の違い

子どもが二回連続足の甲にかすり傷を追わせてしまった。
保護者が二回も同じ怪我をさせたと激怒。
遊びの中で子どもが怪我をすることを保護者が許容できていない。

多少のかすり傷を許せる様になるには、園と保護者との信頼関係が重要。

→むしろ、子供同士が怪我をしながら喧嘩ができる人間関係を見守ってくれる保育、
子ども自身が痛みや怖さから、自分自身を制御できる保育をしてほしいと願っている。

森の幼稚園は10%程度、デンマークの他の保育園幼稚園を見てみたい、とのことでした。

会場からでた質問

1日のプログラム

軽食を用意している。人参スティック、パプリカのようなお菓子ではないもの
その後園庭に出て、11時半頃からお弁当。
大人も一緒に、子どもたちとお弁当を食べる。
幼児たちは食後園庭で遊ぶ。乳児たちはお昼寝タイム。デンマークはお昼寝を戸外でする。
おやつはパンにバターを塗ったような簡素なもの。
15時までにお迎えの家庭が多い。18時、19時までに預かっている家庭は少ない。

先生とペタゴーの違い

子どもに教えて突き落とすのが学校の先生。
うまく行かなかったときにサポートするのがペタゴー。
(あくまでも例え)

森の幼稚園の園児125名のうち、教員とペタゴーは何名か。

スタッフの人数は15人位ではないか。

園で働いている方はどのような課題を持っているか。

労働時間は日本より少ない。
日本は40時間がマックスのところ、デンマークは37,8がマックス35時間程度が多い。
残業もなく、時間になったら帰る。

デンマークの保育園は、労働者が体を傷めないように配慮することが義務付けられている。
先生が教育的な存在、ペタゴーはおばあちゃんのような存在。

まとめ

世界の自殺率は景気の動向に左右される。
日本では、景気動向に関わらず若者の自殺が増え続けている。
日本の学生に将来の夢を持っている人の割合が減り続けている。

その原因は、正解の存在し得ない社会?
バブル崩壊後に、孤独な子育てと怪我のない、失敗を知らない安全な社会。
ところが、学生になり社会に出ると、バブルの頃と変わらない厳しい指導が待っている。
心が折れたり失敗したりする子を助ける社会を目指して行く時代へ。

正解のない時代に、自分に自身を持って生きていける人を増やしたい。
そのために、デンマークの、ペタゴーに学べるのではないだろうか。

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