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24日目、空港でテロ騒動

空港で、あわやテロかと緊張が走る出来事があった。まずはいつもの日記から…
今さらになって絵はがきを書く。帰国する前に着くかなぁ…。思い返せばなにかと毎日慌ただしい旅だった。誰もが同じことを言うが、3週間は長いようでとても短い。もちろん、タージ・マハルには7時間いたし、朝晩の座禅は4日間通った。それは、ただ見るだけのツアー旅行よりも多くのことを僕に与えてくれたと思う。でも、それだけでインドを知った気にはなれない。
余った金で紅茶を買う。ただ、ガイドブックに乗っているような土産物屋で、おしゃれなパックに入った物を買うのは嫌だった。日本で買うより安く、インドの物価にしては遥かに高い紅茶を買いたくなかったからだ。そんなのは、雑誌に書かれている青山かなんかの店に行けばいい。僕は、インド人が飲む紅茶が欲しかった。そんなわけで、わざわざリクシャでスパイスマーケットへ行き、紅茶の問屋を探した。1時間半ほど探し回ってやっと見つけた事務所で親身に話を聞いてくれるおっちゃんに出会い、色々な産地からなる紅茶を紹介してもらった。シルバーティップスと言う、マニア好みのめちゃめちゃ高い紅茶を少しだけ分けてもらった。FTFGOPと言うグレードの紅茶を、学生がわざわざ迷い込んできたからと卸し価格で分けていただいた。今思えば迷惑をかけたなぁ。でも楽しい買い物ができた。
さて、テロ騒ぎだ。空港に向かうバスを探すまでにも一悶着あったのだが、そんなことは取るに足らない日常茶飯事(インド限定)だからもう書かない。
空港でボディチェックを受けるために長いこと、本当に長いこと並んでいた。2時間前にはチェックインを済ませていたが、ボディチェックが終わる頃には搭乗時間だなぁ、なんて思っていたくらいだ。するといきなり右側から叫び声が聞こえ、その場にいる数百人が悲鳴と共に一斉に伏せた。ヒンディー語で「伏せろ!」と言ったのだろう。僕の前で頭を抱えた女は震えていたし、左側の男は誰かに祈っていた。ムンバイのテロの影響で空港がかなりピリピリしていただけに、本気で命に関わると感じた。警察官は机でバリケードを築いたり銃を向けたり、慌ただしい。促されるままに、匍匐前進で航空会社の事務室に逃げ込んだ。多くの人が黙り込んだまま、時間がゆっくり過ぎた。
あとから聞いた話では、誰かが化学薬品を持っており、荷物から煙が出たそうだ。玉手箱じゃあるまいし。お陰で空港は1時間ほど閉鎖され、飛行機は遅れた。
あと少しで出国、というところで人生が終わるかと思った。イザ!というときに何を思ったか。日記だから正直に書くが、他人を盾にしてでも生き残ろうと思った。万が一天国があるなら、たぶん僕のパスポートは使えない。
・朝食
ジャガイモのカレー Rs20
・昼食
羊の脳みそカレー、魚カレー、ナン、白米 Rs200
・夕食
空港の不味いサンドウィッチ Rs160
ジンジャーエール¥ Rs65
・宿泊
機内泊
・支出
サイクルリクシャ Rs10
ダージリン Rs300
アッサム Rs80
伝統舞踊のショー Rs250
ヒマラヤ岩塩 Rs2
バニラスティック100g Rs700
荷物キャリア Rs250
シャツ Rs220
オートリクシャ Rs50
空港へのバス Rs50
参考:Rs1(1ルピー)=およそ\1.8です。
つまり、Rs100を支払った場合、日本円で\200弱の
価値があるということです。
しかしながら、日本とは物価水準が大きく違うため、
感覚的にはRs100=\1000くらいと考えていただければ
現地人の価値に近づくと思います。
この旅日記は、高浜直樹が2008年の11月~
およそ1ヶ月間かけてインドを旅した記録です。
そのため、リアルタイムで旅をしている
わけではないことをご了承ください。

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