朝起きてあいかわらずのホームシック。
250$は、インド庶民にとってみれば月収を軽く越える大金だ。そんな大金を、インドであっさり支払ったというのが情けなくてしかたがない。しかも、それなりに旅を重ねてきて、自分だけは騙されまいと思っていただけに余計悔しい。
タージ・マハルの入り口でインド人が話しかけてきた。「この列は3時間かかる。100ルピーで外国人用の列に並ばせてやる」という。…今度は騙されないぞ。
結局タージ・マハルには7時間いた。今思えばかなり変な精神状態だったと思う。大理石の上に裸足で座り、ひんやりした石の上で将来の自分の姿を思い描いていた。老後はどんな死に方をしたいかまで考えてしまうと、それから先は死後の世界を想像した。自分の孫の世代にはどんな世の中になっているのだろう、人類が滅びてしまったら申し訳ない、などと考えていたらまた気分が落ち込んできた。
途中でインド人の学生2人に話しかけられ励まされる。1時間ほど、ヨガの概念と呼吸法を教わった。
他にも何人ものインド人が話しかけてきて、その度に愚痴をこぼした。
夕方になり、日がくれる頃日本人3人がやってきて、仲間に入れてもらった。。彼ら3人のうち2人は今日アグラーを発つというので見送り、そのあと夕食を食べた。旅に出て3日目、日本語を話すのは久しぶりではないはずなのに、日本語が話せるというだけで心が休まる。
・朝食
なし
・昼食
なし
・夕食
チキンカレー95Rs
・宿泊
ホテルゴーパル250Rs
・支出
タージ・マハル750Rs
水12Rs
リクシャ20Rs
参考:Rs1(1ルピー)=およそ\1.8です。
つまり、Rs100を支払った場合、日本円で\200弱の
価値があるということです。
しかしながら、日本とは物価水準が大きく違うため、
感覚的にはRs100=\1000くらいと考えていただければ
現地人の価値に近づくと思います。
この旅日記は、高浜直樹が2008年の11月~
およそ1ヶ月間かけてインドを旅した記録です。
そのため、リアルタイムで旅をしている
わけではないことをご了承ください。