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16日目、コルカタでの激しい一日

3時にコルカタ到着。到着したから、降りろと言う。訳がわからない。そりゃ、コルカタ行きのバスがコルカタに着いたのだがら降りなければならないわけだが、なにも午前3時に…。とりあえずタクシーを拾い、安宿街として知られるサダルストリートまで来た。来たはいいが、思った通り全ての宿が門を閉ざしていた。途方に暮れた、と言うより、選択肢が他になかったので迷いはなかった。荷物にマフラーをかけてストールを頭からかぶり、バックパッカーだとバレないように(バレたら寝ている間に全部持っていかれる)して、路上生活者達が並んで寝ている歩道に寝た。まさか、インドの安宿街で野宿をするとは思わなかった。
7時起床。意外とよく寝た。日本人が汚い地面から起き上がったのを見て、辺りにいたタクシーの運ちゃんらがわらわらと集まってきた。この時間に空いているゲストハウスを見つけ、チェックイン。ドミトリー(相部屋)だが、贅沢は言えない。
そのまま寝てしまいたかったのだが、早朝に行われるカーリー女神寺院の儀式を見学したかったので、頑張って起きた。儀式とは、山羊の断首。コルカタの語源とされているカーリー女神さんは首が好きなので、毎朝二頭捧げられるそうだ。だいぶ早く着いてしまったようで、下痢の発作が来た場合に備えてトイレの場所を確認したり、本日の生け贄と戯れたりして過ごした。9時になり、繋がれていたヤギの体が水で洗われる。両足を押さえられて断首のための台に固定され、ヤギの最期の悲鳴が辺りに響く。それは使い古された斧であっさりと行われ、走るように痙攣する体と、寂しそうな目をした頭が血まみれの床に転がった。首の断面から飛び散る血はなかなか衝撃的だったが、同時にこれが自然なのだと思った。ほぼ毎日肉を口にする僕たちに、「残酷だ」と言う権利はない。山羊はすぐに解体された。その日のうちに、カレーかなにかになるようだ。
この寺で、日本人とネパール人だと言う旅行者に出会った。彼らはブッダガヤから一緒に来たそうで、一日だけ仲間に入れてもらうことにした。綺麗な庭園、日本寺をタクシーで巡り、昼食はレストランで買ったバターチキンを公園で食べることにした。ネパール人はヒンディー語が堪能で、なにかと楽だ。ビールは見つかるとまずいから、と誰もいない公園へ船でわたり、2本のビールを3人で分けて昼食にした。1本は振られたせいか盛大に溢れたが、もう1本は溢れなかったのが不思議に思えた。
食事が済むと、ビールのお陰かやたらと眠くなった。ここ寝たいと言ったが、ネパール人は「ここは怒られるから他へ行こう」ときっぱり言う。タクシーで公園へ行き。そこで2時間寝た。起きたとき、ネパール人はいなかった。睡眠薬強盗にやられたか!と思ったが、なにも盗まれてはいない。知り合った日本人も、なにも盗まれていないと言う。彼は足元がふらついていたが、観光してから帰りたいと言うのでそこで別れた。僕も同様にフラフラで、タクシーで帰り、16時には寝た。
・朝食
なし
・昼食
バターチキン、ナン、ライスRs0
・夕食
なし
・宿泊
MARIA、Rs70
・支出
タクシーRs50
参考:Rs1(1ルピー)=およそ\1.8です。
つまり、Rs100を支払った場合、日本円で\200弱の
価値があるということです。
しかしながら、日本とは物価水準が大きく違うため、
感覚的にはRs100=\1000くらいと考えていただければ
現地人の価値に近づくと思います。
この旅日記は、高浜直樹が2008年の11月~
およそ1ヶ月間かけてインドを旅した記録です。
そのため、リアルタイムで旅をしている
わけではないことをご了承ください。

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