<17日目(9月1日)曇り、ドイツ・ローテンブルクの手前⇒ローテンブルク>

天窓から射し込む明かりで目が覚める。
よく寝た。
残念ながら外は曇り空。
朝食を食べて走り出す。
旅も半分が過ぎ、この生活が当たり前のように感じてきた。
ローテンブルクまでは約20kmしかなく、
小さな坂をいくつも超えたがあっという間に到着。
ガイドブックで知ってはいたが本当に要塞の中に街があり、
予約とかしないで勝手に入って良いものだろうか、と一瞬ためらった。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記
門を一歩入ると外とは全く違う世界。
路面は全て石畳で、屋根は茶色、窓辺には花が咲いている。
その辺の路地から耳の大きなマスコットなど、
夢と魔法の王国の住民がいきなり出てきて満面の笑顔で
握手してくれても一向に違和感はない。
この町の、見渡す限り全てを写真に収めて持ち帰りたいと思った。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記
しかも運がいいことに、ちょうどこの日は
町で開催される秋祭りの二日目であり、多くの出店があった。
さらに、至る所で中世の民族衣装を着た人たちが、
それぞれ食事を作ったり釘を作ったりしていた。
これはすごい!と一人でワクワクしていると、
今度は武装した民衆がパレードを始めた。
忙しい祭りだ。
追っていくと、パレードの先には
馬に乗った山岳民族的な民衆がこちらに向かってきている。
どうやら中世の歴史を再現しているようで
「貴様らは何者だ」
『山岳民族でございます』
「よく来たな、ついて来い」
などと会話を交わした後、町の中心へ戻っていった。
中心のマルクト広場では歓迎の式典的なものが行われ、
それが終わると、あちこちで飲めや歌えの大騒ぎが始まった。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記
いったん広場を離れ、YHにチェックイン。
街に入る前から気になっていた犯罪博物館へ行く。
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ここでは中世の裁判から処刑まで、多くの拷問具や
ギロチンなどが展示してあり、拷問が合法だったことや、
斬首刀はわざと先が平べったくなっていることなど多くを学んだ。
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シュネーバルという丸いドーナツはこの辺の名物だという。
おいしいが脂っこいため、ひとつ食べるだけで精一杯だ。
今まで毎日、自転車と宿のことばかり気にしていたのだが、
ここでやっと普通に観光客として祭りを楽しめた。
屋台のソーセージやビールを買い、うろうろしながら街を歩き回った。
スイスから川沿いに下ってきたおじいさんが
国旗をつけていたのにあこがれており、
機会があったら自分もやってみようと思っていた。
土産物屋で日の丸を見つけ自転車につけてみたが、どうもぱっとしない。
とりあえずかっこいいとは言いがたいが、買ってしまった以上は大切にしたい。
その店で働いている、ちょっとお姉系なお兄さんが
日本人だったため、この祭りに関して詳細を聞くことができた。
カフェでケーキを食べ、その後も
2回ほどアイスを食べるという素敵な食生活を送る。
町の外側を守っている城壁は、ぐるっと歩けるらしい。
散歩がてら歩いてみたが、そこからの町並みがまたすばらしかった。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記
夕食の買出しのために町から離れ、
スーパーでワインやらサラミやら、夕飯代わりとなるものを買い込んだ。
町に戻り、たまたま入った路地裏で煮込んだ牛肉が食べられる屋台がでていた。
肉の上にたっぷりのジャムとジャガイモが添えられており、
肉じゃがに似た親しみやすい味に満足した。
そういえば食事前にホットドッグを食べていた。
自分の食欲が恐い。
YHに戻りシャワーを浴びると、隣の部屋の日本人たちがうるさい。
どうして日本の男子学生はこんなに下品な
ヒャッヒャッヒャという笑い方をするのだろうか。
日本を離れてみるとやたらと耳に付く。
この後花火があることを教え、彼らと一緒に行くことになった。
町から川に向かって少し歩いた場所で花火は打ち上がり、
真っ暗な遠くの山にこだまして独特な迫力を生み出していた。
フィナーレは要塞内の至る所に火が灯され、
町が真っ赤に浮かび上がって見えた。
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その後、下品な男子たちと別れ、
教会で行われるパイプオルガンとサックスによるコンサートへ向かった。
時間になると何のアナウンスもなく始まった。
奏者はパイプオルガンが設置してある客席の後ろで
演奏しているため、顔が見えない。
演奏がおわったのか終わってないのか分からず、客席が「え?いいの?」
みたいな空気に包まれたたため真っ先に拍手をした。
ちょっと気持ちよかった。
YHに戻ったのは日付が変わってからで、部屋の人はみんな寝ていた。
欧米人の寝言が外国語だった。
走行距離
28.65Km
合計走行距離
1041.81Km
平均時速
11.6Km/h
最高時速
43.1Km/h

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