<3日目(8月18日)晴れ、オランダ・アムステルダム>

ベッドから起きあがるのが辛い。
風邪かと思ったが、気合いを入れて起きてみるとなんともない。
一人ぼっちで食べる2回目の朝飯は、1時間ほどかけてゆっくり食べた。
食べながら地図を眺め、1カ月以内にローマまで
行かなくてはならない重圧を強く感じ、気分が重くなった。
電車に自転車ごと乗せていけるというのは本当だろうか。
乗れなかったらどうしよう。
学校の支援があってやっとここまできたわけで、
無様な姿を晒して「失敗しましたー」というわけにもいかない。
部屋に戻りベッドの上に座ると、そのまま動けなくなった。
ヨーロッパまで大金をかけて何をしにきたのだろう、
考え始めると混乱してきて、どうにも情けない気分になった。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07836.jpg
なんとかベッドから降り、わざと迷ってオランダの土地を体感した。
やはり自転車大国と言われるだけある。
タンデム(2人乗り)や、
リアカーをつけ子供を乗せている親子も普通に通り過ぎていく。
市民の生活に違和感なく自転車がとけ込んでいるのが羨ましい。
だいぶ走り、去年タイを旅したときに
よく世話になっていたのとそっくりな、
ゴチャゴチャした汚い市場をうろつく。
多くの店はインドやタイ、それと中東風な親父が経営していた。
意外に多国籍な国だ。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07824.jpg
気分は重かったが、明日には
アムステルダムを出発したいので、本屋を探して走り回る。
1時間ほど走り続け、オランダとドイツの地図を購入した。
どちらも全く読めないが、オランダの方は
表紙に自転車の写真が載っているので期待がもてる。
地図に引いてある緑色の線が、自転車用の道なんじゃなかろうか、
なんて自分勝手な期待を膨らませる。
その後、どうしても誰かと話がしたくなってネカフェへ行く。
メールをあちこちに送り、
やっと実宅のPCがログインしてきたのは制限時間終了3分前。
たったの3日ぶりに聞いた親の声を
これほどうれしいと感じたことはない。
既に夕方だったがまた動きだし、“アンネの隠れ家”へ行った。
そこには当時のままの隠し扉や、
彼女が書き記していた日記が展示してあり、より一層気分を重くさせた。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07826.jpg
アンネの家を出てYHに帰ろうとすると、
遠くの方が人であふれており、川は船であふれていた。
近づいていくと、川の上に作られたステージで
クラシックのコンサートが開かれていた。
知っている曲もいくつかあり、観客たちはそれぞれ
家からワインを持ってきて、家族で楽しんでいるようだった。
1時間ほど聞き入ってしまい、9時を過ぎて
そろそろ日没を迎えそうだったのでYHに戻った。
日没が日本よりずっと遅いので、一日を多く楽しめる。
今日も夕飯の調達に失敗した。
だから、早く寝ようと思う。
でも、宿の外が騒がしい。
公園でバスケットボールをしている
子供たちの笑い声がやたらと耳につく。
家族が、恋人が、ノンビリした、暑くて退屈で平和な日々が恋しい。
日本に帰りたい。
走行距離
73.06Km
合計走行距離
112.4Km
平均時速
18.8Km/h
最高時速
59.1Km/h

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