ブログ

【独占インタビュー】文京区議会議員選挙へ たかはまなおき × 電動車いすパフォーマー Mari🟢

4人の子どもを育て、文京区議会議員として働きながら不動産業の経営、さらに文京区のご当地ヒーロー『みどりーまん』としてマルチに活躍する、たかはまなおきさん。

多忙な日々を送りながら、立候補を決意するに至った道のりとは!?二期目に向かうたかはまさんの新たな決意、議員としての活動と、家庭を支えるプライベートの側面に迫ります。

政治家を志したきっかけ

インタビューアー 吉次まり(以下、Mari)
政治家を志したきっかけは何ですか?

文京区議会議員 たかはまなおきさん(以下、たかはま なおき)
新卒で入った楽天株式会社を退職後、父が経営する 理容・美容室の卸会社に入社し、インターネット通販事業部を立ち上げて、主にハサミのネット通販をしていました。
しかし、2012年に娘が生まれて、孤独な育児や待機児童が深刻化する中で、わが子が将来、この街で親になりたいと思えるだろうかと自問自答したときに、このままではいけないと思うようになりました。

Mari
それで、政治家になって世の中を変えようと?

たかはま なおき
いえ、もちろん、その選択肢も頭をよぎりましたが、私は違う決断をしました。
「子どもたちによりよい街を作っていく。それも、ちゃんと報酬を得て『プロとしてまちづくり』をする。」
それができるのは、実際に土地や建物の取引をする不動産屋さんが最適だと思ったんです。
たまたま、地主である知人の勧めで、『宅地建物取引士(いわゆるタッケン)』の資格を取得していたので、えいやっと、文京区の千石で開業しました。
全く異業種からの創業だったので、初めの半年間は売り上げゼロ(笑)とかなり苦労しましたが、3年たってようやく、収入が安定するようになりました。

Mari
せっかく安定していたのに、なぜ選挙に出ようとしたのですか?

たかはま なおき
おっしゃる通り、理由の一つは、安定していたからこそです。
当選できたら、従業員を雇用することで事業の継続ができるよう、経営を軌道に乗せていました。
もう一つは、まちづくりがしたいと不動産業に携わりつつ、空き店舗の解消や、子どもの居場所づくりをいくつも手掛けていました。
しかし、より住みやすい環境を子どもたちにつないでいくためには、もっと広い視野で文京区のまちづくりをしていかなくてはならないと考えたのです。

Mari
それで、活動の範囲を広げるために、不動産屋さんから政治家に転向しようとしたのですね?

たかはま なおき
創業から、文京区議会議員選挙に立候補を決意するまでの間には、約3年ありました。
この間、まちづくりだけでなく、子育てや防災、行政に住民の声が届かず、文京区が近隣の区より進歩が遅い、といったような課題が見えてきました。
特に、子だくさんの父として、もっと子育てのしやすい環境整備は喫緊の課題に見えましたし、ご当地ヒーローのみどりーまんとして活動していると、ポイ捨てが減らない歩道や、自転車で走りにくい車道、子どもの助けて!が聞こえない繋がりの希薄さといった課題に、『当事者』として取り組む必要があると思えるようになりました。

何かの当事者として課題意識を持つこと

Mari
『当事者』、という言葉には、とても情熱を感じますが?

たかはま なおき
はい、私が文京区議会議員をしている意味は、まさに、子育て・防災・まちづくりの『当事者』であり、専門家だと自負しているからです。

Mari
例えば、私は電動車いすに乗っている障害者ですが、こうした課題には向き合わないと?

たかはま なおき
鋭い質問をありがとうございます。
実際には、障害であったり高齢であったり貧困であったり、日夜様々なお困りごとの相談をお受けして、文京区に改善策を提案しています。
向き合わないというわけではなく、議員として自ら課題を発見して取り組むためには、『当事者』であることが重要であると考えているのです。
以前、吉次さんにアテンドしていただき、半日車いすでお出かけをしましたが、一緒に見聞を広め、地域の課題に向き合ったことは、新たな当事者になるということだと思っています。
ただ、もしできるのであれば、移動に障害のある吉次さんが、文京区議会にいてくれた方が、『当事者』としてより深い議論ができると思います。
いかがです?

Mari
・・・(笑)お誘いには感謝します。

文京区議会議員選挙に立候補するにあたり、家族の理解は?

Mari
ところで、せっかく軌道に乗った事業を手放して政治家になることに、家族の反対はありませんでしたか?

たかはま なおき
ありませんでした。妻は、高校時代からの友人であり、何でも話せる関係です。
学生の時から、帰る手段がないまま自転車を持ってヨーロッパに飛んだり、インドで野宿したり強盗にあったりと、思いついたら即実行タイプであることに理解・・・いや、慣れてくれています。
立候補するにあたっては、『子どもたちのためにと思ったことを言えば、結果はどうなっても良いんじゃない』と言ってくれました。

ただ、これは意外に思われるかもしれませんが、我が家は基本的に妻が安定して仕事に専念し、私は家を守りつつ働く、『兼業主夫』家庭で成り立っています。
子育てや家事は手を抜かない、ということは暗黙の了解です。
議員活動と家庭との両立には常に考えながら行動しています。

Mari
議員の仕事が100%できない心配はないのですか?

たかはま なおき
議員でいるということは、朝起きてから寝る瞬間まで、旅行中であってもずっと頭の中は仕事モードになりますので、両立は大変です。
そのために、ベビーシッターさんや実家の手を借りるなど、様々な人に助けていただいています。
それに加えて、オンラインを活用して、効率よく結果を出すことには常に意識しています。

Mari
コロナもあって、誰でもオンライン化は考えていると思いますが、具体的には、どのようなことを?

たかはま なおき
子育てをしていると突発的に外出が難しくなることがありますので、コロナ以前から積極的に働き方のオンライン化をしていました。
千人規模の子育てや防災コミュニティ、LINEで直接相談を受ける公式窓口も500人以上が友達登録をしてくださっているなど、様々なツールを活用しています。
例えば、2100人が登録してくれている文京子育てほっとラインというコミュニティでは、1日100件レベルで子育て情報交換がされています。
この中から地域課題を発見したり、直接相談を受けたりしているのです。
・・・子どもに夕食を作るちょっとしたスキマ時間で。

『子どもたちに、ミライをつなぐ』とは?

Mari

子どもといえば、たかはまさんのキャッチコピー『子どもたちに、ミライをつなぐ』とはどういう意味ですか?

たかはま なおき

私は、すべての政策は、文京区で育つ子どもたちにミライ(=20年とか、30年とか、ちょっと先の進歩した世界)をつなぐためにと考えています。
彼らが大人になったときに、ああ、このまちで育ってよかった。と。
文京区に愛着を持ちつつ、次の世代につなげていってもらいたいな、と願っています。
そのために、今、目の前の地域課題を一つ一つ解消していく必要があると思うのです。

Mari

つまりそれが、子育て政策ということですか?

たかはま なおき

子育てに限らず、地域の課題すべてです。
今このまちの子どもたちが、大人になるころ、、、20年後としましょうか。
きっと、少子高齢化が進みますので、多くの高齢者が地域に見守られて元気でいてくれなくては、深刻な事態となってしまいます。
だとしたら、今から、地域から孤立しない支援や、健康維持の取り組みが必要だと考えています。
読んでくださっているあなたの『ミライ』は、どんなですか?
一緒に想い描きながら、文京区のミライを作っていきましょう!

今後の文京区議会議員としての政策について

Mari

二期目に向けて、どのようなことに取り組んでいく方針ですか?

たかはま なおき

私は、引き続き『子育て・防災・まちづくり』を政策の柱としつつ、引き続き、オンラインコミュニティの運営によってお互いさまで助け合う中から区政課題を発見し、行政との橋渡し役になっていきたいと考えています。

Mari

例として、3つ挙げるとしたら・・・

たかはま なおき

まず、子どもがしっかりと権利を守られ、意見が区に届くことを保証するために、子どもの権利条例を作ります。
明石市に視察に行き、泉市長からお話を伺うなど、この4年間ずっと勉強し続けてきました。
いよいよ次の任期では、多くの子育て仲間の意見を聞きながら、具体化に向けた勉強会など、動き出していきたいと考えます。

Mari
子育て・防災・まちづくりの、『子育て』のことですね。防災はいかがですか?

たかはま なおき

来年度予算で、エレベーターチェアの助成拡大が私の提案で実現しましたが、『在宅避難』対策は、まだまだです。
在宅避難者が避難所に殺到しないよう、事前の体制整備が必要です。
災害時の対応としては、メンタルケアや遊びなど、子どもを守ることが考えられていないので、来年度、地域防災計画が改定に合わせ、働きかけていきます。

Mari

子育て・防災・まちづくりの、『防災』ですね。まちづくり、についてはいかがですか?定義も含めて・・・

たかはま なおき

一般的に、建物を造る=ハード面でとらえられがちなまちづくりですが、私としては、住民が主体となって、ソフト面でより豊かにしていくまちづくりにも力を入れていきたいと考えています。
例えば、文京区で一つも実績がない空き家活用事業は、大幅な見直しを提案するとともに、私自身がプレーヤーとして、空き家の有効活用のために動いていきます。。
人生のどの段階においても、快適に暮らし続けられる文京区を作っていくために、お祭りやイベントなど、地域の住民同士がつながりあえる政策を提案します。

Mari
最後に、政治の世界に興味がある人に向けてメッセージをお願いします。

たかはま なおき
私は、”政治家”になろうとして議員になったわけではなく、地域活動で様々な課題とぶつかってきた延長線上で、皆様に送り出していただき、文京区議会議員になりました。
議員になるということは、地域課題解決の、プロになるということです。
この4年間、毎朝、『子どもたちにミライをつなぐ』にはどうしたらいいかと考えワクワクし続けています。
同じような課題意識、志を持っている方がいたら、ぜひ一緒に、議員になってみませんか?
私が文京区議会議員に立候補したのは32歳で、「早すぎる!」「あと4年努力したら?」という声もいただきました。しかし、特に子どもたちの課題は待ったなしです。
落ちることを恐れず、全力で地域課題の解消に向き合っていける勢いのある方がいたら、一緒に仕事がしたい、と、私は願っています。
ぜひ、お声がけください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

インタビューアー:電動車いすパフォーマー『Mari』

愛車の電動車いすを乗りこなして、海外や国内各地を移動しアクティブに活動する傍ら、講演活動やダンスパフォーマンスを行う。
骨形成不全症という先天性疾患のため、幼いころから電動車いすを使用しており、健常者向けの車いす体験等のバリアフリー指導も行っている。


 

文京区議会議員選挙の情勢は?

文京区議会議員選挙については、別の記事でまとめています。
ぜひ、ご覧ください。


【文京区議会議員選挙】 2023年文京区で予想される『挑戦者』は何人?候補者まとめ

スケジュール

PAGE TOP