7時起床。地元人の散歩コースであろう公園で寝たため、
目覚ましを5時半にかけたのだが、
鳴ったことすらよく覚えていない。
出発してから今日で1ヶ月…
毎 日違う場所で寝る生活も、すっかり日常になった。
昨日炊きすぎたご飯でドライカレーを作り、
近くの便所で水を汲んで味噌汁を作る。
“日常”とは言え僕には 本当の日常生活があり、
もし一生続くなら、こんな辛い“日常”はない。
浴衣も着崩れたままバイクで山を登り、雲仙温泉に到着。
雲仙地獄という温泉が自噴しているところを巡り、
奥の方でやっていたドラマのロケを遠巻きに眺めた。
(湯けむりナントカで主人公の内縁の夫が殺されるに違いない)
朝の風に吹かれて良い具合に
体が冷えたところで、町の共同浴場に入る。
ホテルの豪華な露天風呂も良いが、地元の言葉に耳を傾けながら、
時々会話に参加しながら、狭い浴槽に浸かるのはもっと良い。
山を少し下り、旧大野木場小学校を見学。
平成3年9月15日に雲仙普賢岳で大火砕流が起き、
巻き込まれた小学校の跡地が外から見えるようになっている。
熱 によって溶けた窓枠や鉄棒、
床は完全に焼け落ちて土台しか残されておらず、
火砕流の凄まじさが一目で伝わってきた。
普段は温泉として利用させてもらってい るが、
いざ噴火となると人間はただ逃げることしかできない。
大地のパワーに生かされてるってこと、
威張っても無力な自分の存在に、なぜか反省した。
反省は2、3分で終わり、再びバイクに跨がる。
2時間ほど海沿いを走って長崎市内に入る。
見上げると山の斜面に沿って家が張り付くように立っており、
少し 上ると3、4速は使い物にならないくらい坂がきつい。
宿泊予定の佐世保へ行く前に、友人のじいちゃん家へ。
2年前にヒッチハイク旅をした時に泊めていただ き、
今回はご挨拶でお邪魔する。
…予定だったのだが、遅いお昼をご馳走になり、背骨を
治して(現役の整体師!)もらっているうちに
夕方近くなってしまっ た。
今夜もテントの出番はない。
・夕食
ハンバーグ
・宿泊
友人のじいちゃん家
・走行距離
123km
・走行時間
約3時間
・給油量
0.0L
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バイク日本一周旅日記ですが、
実はリアルタイムではありません(すみません!)
2008/08/04~2008/09/13まで、
約一ヶ月間の旅行の記憶です。
季節には合っていませんが、どうかお楽しみください。
よいお年を。
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