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12日目、貧しさが生み出したいろいろなこと

下痢がひどい。突発的に襲って来るので、催すや否や便所に駆け込まなくては間に合わない。ブッダガヤーには公衆便所もコンビニも、ましてやレストランにもトイレがないところが多いので、大腸の機嫌を損ねないようにビクビクしながら一日を過ごすことになる。
午前中の涼しいうちに、モンチャンとセーナー村を訪れた。ここは断食で衰弱したブッダにスジャータがミルク粥を提供したとして知られる村だ。エンジンつきの乗り物は走っておらず、とても静か。
またこの村には孤児のためのフリースクールがあり、呼ばれて見学をさせてくれた後に、昼食が出された。食後はいつものようにどれだけ貧しいかの説明がされ、多額の寄付を請求される。
子供たちのために力になりたいとは思ったが、同時に本当に子供たちのために使われるとは信じがたい。
日本人をはじめとして多くの外国人がこの村を訪れているだけに、恐らくかなり多くの寄付が集まっているのではないかと思われる。そう考え始めると、村全体が外国人を食い物にしようとしている気がして信用できなくなった。
結局、現金での寄付は断ってノートを10冊手渡した。村の売店で買ったので、後に返品されたら終わりだが…少しでも子供たちの力になれたと信じたい。
ブッダガヤーに戻ると、毎日座禅であっている僕より4歳若い日本人がしょげていた。聞くと、今朝座禅に向かう途中で強盗に襲われたという。現金はまた稼げばいいとして、パスポートやデジカメの写真は取り戻せないから大変だ。
再発給の手続きをするために、今夜の列車でデリーに戻るという。とにかく、気の毒でしかたがない。といっても、自分の身を守ることしかできないが…
夕食は寺で座禅を組んだ日本人3人とチベット料理屋へ。中華料理とまた少し違うが、懐かしい味で気に入った。インド料理に必ず入っているマサラにはそろそろ飽きていたので、余計に美味しく感じた。
星がきれい
・朝食
チャイRs5
・昼食
カリフラワーカレーRs0
チャイRs5
トウモロコシRs5
アイスRs10
・夕食
餃子、ラーメンRs65
・宿泊
チベット寺院Rs100
・支出
リクシャRs27
ネットカフェRs40
参考:Rs1(1ルピー)=およそ\1.8です。
つまり、Rs100を支払った場合、日本円で\200弱の
価値があるということです。
しかしながら、日本とは物価水準が大きく違うため、
感覚的にはRs100=\1000くらいと考えていただければ
現地人の価値に近づくと思います。
この旅日記は、高浜直樹が2008年の11月~
およそ1ヶ月間かけてインドを旅した記録です。
そのため、リアルタイムで旅をしている
わけではないことをご了承ください。

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