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<6日目(8月21日)霧っぽい雨、オランダ・ルーセンダル⇒ベルギー・アントワープ>

7時頃起床。
朝飯前にシャワーを浴びる。
10時前、自転車を受け取る。
起きた時から霧のような天候で、走り出すとうっすらと濡れた。
昼過ぎて、地図上ではもう国境にいる
はずなのだが、一向に見えてこない。
しばらくそのまま走っていると、ナンバープレートに
「ベルギー」と書いてある車ばかりになってきた。
知らない間に国境を越えていたようだ。
しかし、まだパスポートにスタンプが押されていない!!
違法なルートから入国してしまったのではないか、と
だんだん不安になってきた。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07861.JPG
ベルギーに入ってからも、ずっと同じ自転車道、
「LF2」を走っているのだが、やたらと砂利道を走らされる。
標識に誘導されるまま舗装された道路に出ても、
自転車道がなくて走れなかったりする。
どうやらオランダほどは自転車の地位は確立されていないようだ。
国境を越えてから、町並みも、人もどことなく違うように感じる。
午前中から嫌な感じがしていたのだが、
アントワープの町に着く手前で右膝が痛みだした。
右側の膝は昔バイクで事故を起こして
靭帯を切ったことがあり、実は筋肉が左と比べて少ない。
ちょっと無理をするとまず初めに悲鳴を上げるのが右ひざなのだ。
交差点で止まるたびにマッサージをしたり
ストレッチをしたりして、だましだまし走る。
アントワープの市街地に差し掛かると、
だんだん“おしゃれな町並み”になってくる。
路面電車で移動をし、少しだけ歩く分にはとてもいい雰囲気なのだが、
残念ながら自転車は石畳のガタガタに大苦戦。
後ろに積んだ荷物が重いため、自転車が左右にユサユサ揺れる。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07937.jpg
旧市街で安い宿を探そうとウロウロしていると、
明らかにゲイっぽいお兄ちゃんが英語ではない何語かで話しかけてきた。
整った前歯とパッチリした瞳がまぶしい。
ノートルダム寺院への行き方を聞きたかったのだが、
頼んでもいないのに安くて“グレイト”だという
宿を紹介してくれたので警戒した。
その宿はノートルダム寺院のすぐ裏の通りにあり、
建物は非常に危険な香りがしたが安かったので泊まることにした。
危険な香りの主要因と思われる、毛むくじゃらな宿の主人は
「お前の部屋は4thフロアだ」とぶっきら棒に案内してくれた。
言われたとおり急な階段を5階まであがっていくと、屋根裏部屋だった。
ベッドも汚い。
なるほど。
安いわけだ。
階段が急なこともあり外に出るのはおっくうだったが、
シャワーを浴びて町にでる。
アントワープのノートルダム教会といえば、
ルーベンスが描いた「キリストの降架」がある。
フランダースの犬で、ネロが死ぬ前にやっと見た絵だ。
美術に関する知識も興味もあまりないが、
この絵だけはずっと見たいと思っていた。
オランダからここまでの道のりで既に疲れきっていたこともあり、
じっと絵を見ているとネロ少年と同じような安らかな心境になってくる。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記-07948.jpg
気分が乗ってきたので、郊外にあるネロが住んでいたとされる
ホーボーケンという町へ行ってみることにした。
行き方は分からないが、ガイドブックでは南に10kmと
書いてあったので、適当に目指してみることにした。
いつからか分からないが方位磁石は壊れており、
常に北西を指しているが、ここまで来てしまうともう迷うことは恐くない。
そして走り続けたが、案の定迷った。
細い道を走ったり戻ったり、人に聞く度に
言葉が通じずイライラし、不安で胃が痛くなる。
だいたい、この辺の人は誰もフランダースの犬
(Hurandaas’s – dog・・・??)を知らない。
しばらくすると路面電車の線路が見えた。
既にどっちがアントワープなのかすら見失っていたが、
一か八かで右に曲がってみると、ホーボーケンにたどり着いた。
とりあえずガイドブックに乗っていたネロの銅像を見つけた。
近くを歩いていたじいさんに写真を撮ってもらう。
自転車で来たことや、日本では(Hurandaas’s-dog)が
アニメ化されていて非常に人気がある旨を伝えると、
「アロアの風車があるから見に行こう」と誘ってくれた。
(Hurandaas’s-dog)が初めて通じた。
嬉しかった。
じいさんの親友だというデイジー(犬)と、
公園で何度も休憩しながら風車を目指した。
じいさんは歩くのが遅い。
1時間ほど歩き続けると、ようやくその風車が見えた。
小さい上に安っぽい。
なぜだと聞くと「レプリカだからな。ハハハ!」と教えてくれた。
日も暮れかけており、若干腹が立った。
彼と一緒に写真をとって別れた。
じいさん、ありがとう。
ツリーハウス職人高浜 直樹の旅日記
既に日は沈んでおり、夕暮れから逃げるために急いで町を目指した。
膝はかなり痛い。
アントワープにやっと近づく頃、雨が降ってきた。
石畳がすごくすべる。
宿に帰り、もう一度シャワーを浴びてベッドに横たわる。
隣のべッドの欧米人たちが飲みに
行かないかと誘ってくれたが、疲れていたため断った。
走行距離
87.26Km
合計走行距離
405.66Km
平均時速
15.4Km/h
最高時速
66.9Km/h

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