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一日中、外にいるということ【77/100】

まいにち、文京区内をめぐって、区議会議員として
文京区に貢献できる地域課題や、行政へのご意見を聞いてまわっています。
一日中、外にいて、様々な方とお話をします。

病院へ行く途中で歩けなくなったナカムラさん(90歳代)

(写真・お名前はご承諾いただいて掲載しています)

とある住宅街で、いつまでも立ちすくんでいるご高齢の女性を見かけました。
声をかけてみると、病院へ行く途中で、歩けなくなってしまったとのこと。
私も、87歳の祖母が近くで暮らしているので、わかります。
急に、体力を使い果たしてしまい、足が痛くて動けなくなってしまうのでしょう。

一人暮らしで買い物に不便している

行先は、若い足で5分とかからない近所の病院。
決戦までの一か月、一分一秒が大切な時期に、正直迷いましたが、
一緒に歩いて送っていくことにしました。

話を伺ってみると、一人で長年暮らしていて、買い物には不便しているということでした。
私は、コンビニだって、ミニスーパーだって近所にある、生協宅配や
ネットスーパーを入れればいくらでも選択肢があるので便利な街だと思っていましたが、
彼女にしてみれば、どこへ行くのであっても大変な重労働だということが、
話を聞いてみて初めて分かりました。

街中に手すりがあればもっと歩きたい。

90歳代になってからも、天気のいい日はよく歩くようにしているけれど、
最近足腰が弱ってしまって掴まるものがないと歩くのが怖いそうです。
街中に手すりがあれば、もっともっと、歩きたいのにねぇ、と教えてくれました。

「歩道が、怖い。」
自分にはない視点で、とても驚き、印象に残っている言葉です。

大阪の地震以降、ブロック塀の耐震性が注目されていますが、
ただブロック塀を耐震性の高いものに作り替えるだけではなく、
たとえば手すりがあったり、食べられる果実がなる生垣であったり、
何らかの意味を持った「塀」ができないものだろうか。

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小さな段差が見えなくて怖い

目が弱ってきているという話も聞かせてもらいました。
車道の縁石や階段のような段差は見えるものの、
歩道にあるちょっとした段差やデコボコが、見えないのが怖いそうです。

坂の多い文京区ですから、ご年配の方目線で、
できるだけ平坦な、歩きやすい歩道を整備していきたいです。

若い人に迷惑をかけて申し訳ない

若い人の時間を使ってしまって申し訳ない、
あなたに迷惑をかけて、ごめんなさい。
って、何度も、謝られながら、

「いえいえ、僕はお話がもっと聞きたいのでご一緒しているだけですよ」
って、何度も、言いながら、

結局、30分ほどかかって病院まで送ることができました。
子どもたちが、見守られて”勝手に育つ”
まちを作っていくことを目指している私です。
ナカムラさんもまた、文京区の大切なまちの仲間なので、
彼女が誇りをもって、文京区で暮らしていけるような環境を
これから作っていきます!

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