これだけは知りたい!災害時の母子支援
子どもたちは妻に任せ、夜の勉強会をはしごします。
3人を1人で見るのは大変なので、練馬の実家(私の両親)
に皆で行ってもらうことにしました。
災害時の母子医療支援のしくみはどうなっているのでしょう? 赤ちゃんの栄養支援や授乳支援はどうあるべきなのでしょう? 国内の支援のしくみや、乳幼児栄養救援の国際ガイドラインについて専門家から学んだ上で、自治体や地域ではどのように災害時の母子支援体制をつくっていけばよいのか、みなさまと一緒に考えたいと思います。
液体ミルクの是非
僕は災害時の液体ミルク備蓄は否定派です。
なぜなら、液体ミルクを実際に与える際には、
結局のところ哺乳瓶や乳首の洗浄・消毒が欠かせず、
そのための水・熱源の確保が必要だからです。
そして逆に、水と熱源があれば、粉ミルクが作れます。
液体ミルク備蓄は、現場の子育てがわかっていないと思っていました。
ところが、本日の講演では、災害時にはミルクを
コップで飲ませることを推奨している(衛生面から)とのことで、
哺乳瓶の洗浄は必ずしも必要というわけではないことがわかりました。
災害時の乳幼児栄養は、母乳優先
それよりも、ストレスで母乳が出にくくなってしまったお母さんが、
リラックスして、根気よく授乳を続けることで、母乳の流れを促すホルモン
オキシトシンが分泌されるようになるということでした。
また、災害時かどうかを問わず、世界的な流れとして、
粉ミルクより母乳が強く推奨されているということを知りました。
まずは、免疫力を高める成分が入っているお母さんの母乳が出るように。
それでも不足する場合は、人工母乳を与えるようにして、
子どもの育ちを最優先にしていくという考えには強く共感です。
液体ミルクは素晴らしい技術だと思いますが、
やはり僕は災害時のために備蓄するなら、粉ミルクと十分な水。
それも、避難所にだけ備蓄するのではなく、
各町会の倉庫や、企業、公的機関に少しづつ備蓄して、
万が一の際には安心して受け取れるようにしてはいかがでしょうか。
子どもの権利とは何か
その後、少々遅れて東洋大学で開催された
子どもの権利条約についてのセミナーに参加しました。
2019年はこの条約が採択されて30周年、そして日本が批准して25周年の節目の年となります。この節目の年に改めてこの条約について学び理解する機会を増やしたいと思い第一回目の勉強会を企画しました。日本で「子どもの権利」に関する理解が進むことが、様々な課題の解決につながると考えています。
権利と義務
学校の教育現場でも、「権利」というものが、「義務」を
果たした人にのみ与えられると教えられることが多くあるそうで。
そういえば、道徳の教科化に伴って参加した勉強会でも、
教科書に権利と義務を対の概念として書いてありました。
そもそも、権利が誰かから与えられるものではなく、
生まれつき持っているものだ、と
子どもたちに伝えていきたいですね。
子どもの権利条例を「必要とする」文京区へ
子どもの権利条例を文京区にも作り、
部署を横断して子どもたちのそだつ権利を確実に守ることができる
文京区を作っていきたいと考えていました。
・・・が、
形骸的に条例ができてオシマイというのではあまりにも宜しくない。。。。
意味がないどころかかえって子どもの権利を損なうことにもなりかねないので、
条例を作ることを目的とするのではなく、
子どもの権利を守る条例を「必要とする」
文京区に育てていきたいと決意を新たにしました。
子ども議会から、子ども目線の条例制定へ
例えば子ども議会を開き、子どもたち自身で、
「自分たちの権利について考え守っていくために条例が必要だ」という
声が出たときにかたちになるよう応援するとか、
区民の側から、「こういう形のルールが必要だ」という声を集めて
本当にこの地域で活かせる、子どもの権利を守るための仕組みの
象徴として条例をつくるとか。
・・・・うーむ。
すみません。
なんだかまた、きれいにまとめようとしてしまいました。
これからも、一緒に、考えていきましょ!
ぜひ、ご意見ご感想をお待ちしております。